ヤクルト本社/「ヤクルト1000」が1日180万本に/販売本数を20万本増に上方修正(2022年11月17日号)

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1日の販売本数180万本に到達した機能性表示食品「ヤクルト1000」

1日の販売本数180万本に到達した機能性表示食品「ヤクルト1000」

 ヤクルト本社の22年4―9月期(中間期)にヤクルトレディ(YL)が扱う宅配専用商品「ヤクルト400類」の1日あたりの販売本数は、前年同期比9.2%減の247万本だった。
 ヒット商品の機能性表示食品「ヤクルト1000」は前年同期比57.5%増の180万800本で、今年7月に公表した年間目標本数に到達した。国内の乳製品飲料が前年に比べ150億円増加したことが寄与し、連結業績は増収増益となった。
 好調な業績を受けて、「ヤクルト1000」の販売本数計画を1日あたり200万本(前回予想180万本)に上方修正した。
 宅配チャネルは、乳製品乳酸菌飲料「ヤクルト1000」「ヤクルト400」シリーズを中心に、エビデンスを活用し、既存客への継続飲用を促し、新規客開拓に努めた。また、宅配組織の強化を図るため、ヤクルトレディ(YL)が働きやすい環境の整備を進めるとともに、インターネットを活用した採用活動を実施した。商品別では、「ヤクルト1000」と「Y1000」の品薄状態に対応するため、「ヤクルト1000」は9月から、「Y1000」は7月から、それぞれ生産体制を増強した。
 また、「Y1000」については、年内のさらなる増強に向けて準備を進めている。そのほか、ハードタイプヨーグルト「ソフール」について、7月に期間限定アイテム「ソフール白桃」を発売し、ブランドの活性化を目指した。
 化粧品は、高機能基礎化粧品「パラビオ」シリーズのブランド活性化策を実施し、継続愛用の促進に努めた。また、7月に保湿効果の高い基礎化粧品「ラクトデュウ」シリーズから「ラクトデュウ S.E.ローション(ミルクミニボトル付き)」を数量限定で発売し、新規顧客との接点拡大を狙った。
 さらに、薬用歯みがき剤「ヤクルト 薬用アパコート S.E.<ナノテクノロジー>」などを対象商品とした販売促進策を展開し、売り上げの増大を図った。その結果、前年同期比3.4%減の33億5400万円だった。
 11月14日に開催した決算説明会で斎藤憲明宅配営業部長は「上期は、(販売員の)採用よりも離職が増えたことで減少した。多様な働き方を取り入れ、例えば短時間・短期間労働など受け皿を広げることも考えていきたい」と話した。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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