プレミアムウォーターホールディングス 22年4―9月期/営業益27・6%増/顧客件数は150万件超に(2022年11月17日号)

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 水宅配最大手のプレミアムウォーターを傘下に持つプレミアムウォーターホールディングス(PWHD)の22年4―9月期(中間期)の営業利益は、前期比27.6%増の37億4000万円となった。9月末時点の顧客件数は150万件を超えた。
 PWHDの22年4―9月期の売上高は、前年同期比16.0%増の381億8000万円だった。新規顧客数が順調に増加するのに加えて、水宅配の契約顧客の解約率が低調に推移したことで、大幅な増収につながったとしている。
 22年3月末時点での顧客件数は143万件だったことから、6カ月で新たに7万件超が増加した計算になる。
 PWHDでは、水宅配の契約顧客のユーザビリティーの向上のために、水宅配の契約者が限定で使えるECサイトの運営を行っている。水ボトルの配送情報などを確認できる、契約者専用のスマホアプリの展開も行っている。こうした施策が、保有顧客数の増加に寄与しているという。
 PWHDでは、水ボトルの配送について、ラストワンマイルの配送を従来、大手配送業者に委託していたが、地域の配送業者を使った自社配送に徐々に切り替えていっている。
 22年3月末時点で、自社配送による配送比率は42.6%にまで高まっていた。
 大手配送会社に頼らない配送システムの構築が、物流にかかるコストの削減につながっているという。営業利益が大幅に増加したのは、そのためだとしている。
 PWHDでは、23年3月期の売上高が前期比10%増の750億円になると予想している。営業利益は同16%増の70億円になると見込んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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