新日本製薬 22年9月期/売上高は361億円/新規客開拓で過去最高額更新(2022年11月17日号)

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 新日本製薬が11月11日に発表した22年9月期連結決算によると、売上高は前期比6.5%増の361億700万円となった。クッションファンデーションや美容液などの商品が売上高をけん引したほか、新規顧客を積極的に開拓。過去最高の売上額を更新した。
 売上高の商品別内訳は、化粧品が前期比2.6%増の326億6600万円、ヘルスケアは同43.8%増の34億4100万円だった。化粧品はクッションファンデーション、リンクルストレッチジェルなどの売上高が伸長した。
 チャネル別の売上高は、通販が同4.7%増の327億2800万円、直営店舗・卸販売が同37.0%増の28億200万円、海外販売は同37.0%減の5億7600万円だった。直営店舗・卸販売はウェルネスフードを取り扱うフラット・クラフトの売上高が増収に貢献。海外販売は、中国におけるロックダウンの影響で減収だった。
 新日本製薬単体の売上高は、同4.4%増の351億6800万円だった。国内外を含めたEC売上高は同14.6%増の47億6000万円となっている。
 「22年9月期における新規顧客の獲得数は約48万人だった。一昨年度が約32万人だったので、大幅に獲得数を増やすことができた」(後藤孝洋社長)と説明。その理由として、獲得効率の良化とともに、クッションファンデーションによる顧客獲得が割合として多くを占めているという。
 営業利益は同2.9%増の35億2200万円となり、上場来最高益を更新した。売上高の増加に加え、フルフィルメントコストが同1.4%減、コールセンターコストが同2.1%減となるなど、オペレーションコストの低減が増益に寄与した。
 経常利益は同2.1%増の34億8700万円、当期純利益は同1.4%増の23億5700万円だった。
 23年9月期の売り上げ計画は、前期比5.2%増の380億円を見込んでいる。売り上げ計画について後藤社長は、「さまざまな消費環境が変化しており、物価高など足元の状況変化考えられるので、今後の通信販売を取り巻く環境を見た上で、新たな新商品や新サービスの展開を行っていく。一方、その状況を見極めていく必要がある。それを織り込んだ売り上げ計画になっている。上半期は卸と海外販売は大きく伸ばす土台を行っていき、下半期は業績に貢献できるように取り組んでいきたい」と抱負を語った。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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