gifted/足型の計測アプリが好評/9月にはロコンドとの提携も(2022年11月10日号)

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 gifted(ギフテッド、本社千葉県、佐々木博美社長、麹町オフィス(電)03―6261―6036)が提供する足型計測アプリ「asitom(アシトム)」が注目を集めているようだ。同アプリでは、足を外側、前方、内側の3方向から撮影するだけで計測ができる。
 現在も、靴のEC事業者や、インソールのメーカーからの問い合わせが相次いでいるようだ。
 同アプリでは、足を3方向から撮影するだけで、計測ができる。約30秒で解析を行い、足幅や足の長さなど23項目を数値化する。
 複数枚の写真を用いて、空間座標を計算する「フォトグラメトリー技術」を応用して開発しているという。
 「10月の展示会では、想定した以上の反響だった。名刺交換は約50社。内10社と話を進めているところだ」(佐々木社長)と話す。
 アプリは1年3カ月の開発期間を経て、22年6月に完成したという。22年9月には、靴の通販などを手掛けるロコンドと資本業務提携を結んだ。「ロコンドのプラットフォームで、当社の技術を生かした新しいサービスの提供を予定している。開始時期は来年の春を予定している」(同)と話す。
 問い合わせは、女性用のヒールやパンプス、男性用の革靴、スポーツ用の靴などが多いという。「価格帯でいうと、1万円を超えるものが多い。通販ではサイズが合わないと返品になる。そうなると、作業や送料のコストが余分にかかる。そういった問題の解決にもつなげることができる」(同)と話す。
 佐々木社長は前職で靴メーカーに勤務していたこともあり、まずは靴の計測アプリから提供を開始したのだという。今後は、計測の技術を生かし、靴以外の計測ツールの展開も考えているようだ。
 「現在も問い合わせが続いているが、具体的に動けるのは、来春以降になるかもしれない。靴メーカーの中には、EC事業が弱い企業も少なくない。アプリの提供だけでなく、ECの運用部分も支援できる仕組みを作っていきたい」(同)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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