ベルーナ 22年4―9月期/売上高は6.6%減/コロナの影響一巡、総合通販減収(2022年11月10日号)

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 ベルーナが10月31日に発表した22年4―9月期の連結業績は、売上高が前年同期比6.6%減の987億7900万円だった。新型コロナウイルスによる影響が一巡し、従来「総合通販事業」としてセグメントしていた「アパレル・雑貨事業」の売上高が減少。セグメント売上高は同9.7%減の425億100万円だった。
 通販事業関連のセグメント売上高は、「化粧品健康食品事業」が同8.9%減の74億1100万円。「グルメ事業」の売上高は、同6.7%増となる127億700万円。「ナース関連事業」の売上高は、同13.4%減の75億9100万円だった。
 「化粧品健康食品事業」は、台湾におけるコロナ感染拡大の影響と、国内におけるネット広告規制の影響で、新規顧客獲得が苦戦した。「グルメ事業」は、新規顧客獲得の強化で広告宣伝費が増加した。「ナース関連事業」でも、新型コロナの影響が一巡したという
 通販事業関連以外では、「呉服関連事業」の売上高が、同9.3%増の111億4000万円。コロナの影響抑制で、来店顧客数が回復傾向となり増収だった。
 ホテル・不動産などの「プロパティ事業」の売上高は、同22.3%減の83億7400万円となった。ホテル事業においてはホテル事業の稼働率向上で増収。ただ、不動産事業で海外不動産を売却したことから減収となっている。
 営業利益は同22.4%減の36億8900万円だった。「アパレル・雑貨事業」は収益性優先を確保して広告宣伝費を抑制。ただ、「化粧品健康食品事業」は、化粧品のオージオ、健康食品のリフレとも新規顧客獲得が苦戦し、営業減益となった。
 経常利益は同8.4%減の46億7100万円だった。為替差益が前年同期と比べ7億600万円増加の8億3200円を計上した。中間純利益は同11.2%減の28億4900万円だった。
 通期の業績予想は従来通りだが、「アパレル・雑貨事業」「ナース関連事業」において、為替における円安、原材料価格の高騰により商品価格の上昇を予想。それに伴う顧客レスポンスの悪化、収益性の悪化を見込んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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