ナリス化粧品/「肌のシワ体積減らす」/「天台烏薬」の葉抽出成分で製品化へ(2022年10月27日号)

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国産の植物「天台烏薬」の葉から成分を抽出

国産の植物「天台烏薬」の葉から成分を抽出

 化粧品訪販のナリス化粧品(本社大阪府、村岡弘義社長)は10月20日、「肌のシワの体積を減らす」成分を使った化粧品の、製品化のめどが立ったと発表した。国産の植物「天台烏薬(テンダイウヤク)」の葉から抽出した成分で、21年に特許を出願した発明だとしている。
 「天台烏薬」は、和歌山県新宮市で、菓子や茶などの食品の材料として栽培されている。ナリス化粧品のこれまでの研究では、肌の基底膜下部の乳頭突起の構造が、加齢によって歪(いびつ)に変化する現象を確認していた。
 「天台烏薬」の葉から抽出した成分に、乳頭突起の形状変化を抑える効果が確認されたという。同社は、「天台烏薬」の働きについて、21年に特許を出願していた。
 同成分は、基底膜の変形化を抑え、シワの体積を減少させる働きがあるという。さらに、肌の水分量や色みを改善することも確認されており、複数の肌悩みに対応できると考えられるという。
 ナリス化粧品では、成分の開発に成功したことで、すでに開発済みの成分と組み合わせることにより、高い効果を発揮する製品化につなげられるとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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