アスクル/”遅い配送”の実験継続/約半数が選択、中年女性が多く利用(2022年10月27日号)

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実証実験第1弾の結果

実証実験第1弾の結果

 アスクルは10月14日、日用品ECサイト「LOHACO(ロハコ)」において、標準より遅い配達日を指定した人にPayPayポイントを付与する「おトク指定便」の実証実験を継続すると発表した。実施期間中の利用率は51%となり、特に30~60代の女性が多く利用する傾向にあるという。実証実験の対象日を変更し、引き続きユーザーニーズの把握に努める。
 自社ECサイトの「LOHACO」に加え、「PayPayモール」に出店している「LOHACO PayPayモール店」において、「おトク指定便」を提供している。実証実験の第1弾では、8月28日~10月9日の日曜日限定で実施した。第2弾は10月15日から開始し、「5のつく日」限定で行う。終了日は未定だ。
 第1弾の実験では、全体の注文者のうち、想定を上回る51%のユーザーが「おトク指定便」を利用した。付与ポイント別の利用率は、「最大30円」の際に54%、「最大20円/15円」の際も48%となり、いずれも約半数のユーザーに利用された。
 利用しているユーザーの属性は、30~60代の女性が多く、コスメや食品(缶詰、スープ)などの、すぐ届く必要のないものが、期間中によく売れていた。一方、ベビー・キッズ関連商品、日用品などすぐに必要になるものは、最短到着日指定の配送利用が多く、商材によって、ニーズが分かれる結果となった。
 「おトク指定便」を実施することで、発送業務を分散することができ、当初の狙いだった”出荷の平準化”が達成できたという。第2弾でも注文が集中する「5のつく日」に「おトク指定便」を提供し、発送業務の分散を図る。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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