北の達人コーポレーション 22年3―8月期/新規獲得件数が回復/通期売上高90億円に上方修正(2022年10月20日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 化粧品や健康食品の通販事業を手掛ける北の達人コーポレーションが10月14日に発表した22年3―8月期(中間期)の連結業績は、売上高が43億800万円だった。新規顧客の獲得件数が想定を上回ったことから、計画を超えた。通期売上高も当初予想を14億7700万円上回る90億6400万円に上方修正を行った。
 22年6―8月期(第2四半期)における自社サイト経由の新規顧客獲得件数は、22年3―5月期(第1四半期)と比べて83%増加した。クリエーティブ部門の整備や教育を改善したためだ。
 具体的には「高度なスキルと豊富な経験を有する経験者の採用、教育体制の整備、教育専門チームの立ち上げ、評価制度の見直しなどが影響した」(木下勝寿社長)としている。
 ECモールでの販売拡大も増収に貢献した。第2四半期におけるECモールでの新規獲得件数は、第1四半期と比べ41%増加した。
 8月度の月次売上高は、「楽天市場」「Amazоn」で最高月商を記録。ECモールでの月商が1億円を突破する規模となっている。
 一部商品において販促活動が好調で注文が殺到。発送遅延となり営業利益減益に影響した。さらに新規顧客の獲得が順調だったことから、積極的な広告投資を行った。
 それに伴い、中間期の営業利益は計画を14.0%下回る5億2200万円、経常利益は同11.0%下回る5億4000万円、四半期純利益は同10.4%下回る3億5500万円だった。
 なお、今期から「収益認識に関する会計基準」を適用しており、各数値の増減率は記載していない。
 同日発表した23年2月期連結業績の業績予想の修正では、売上高が90億6400万円、営業利益が12億4100万円、経常利益は12億6000万円、当期純利益は8億3400万円にそれぞれ上方修正を行った。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ