フェリシモ 22年3―8月期/経常利益7.3億円/為替変動で営業外収益を計上(2022年10月6日号)

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 フェリシモが10月5日に発表した22年3―8月期(中間期)の連結決算によると、経常利益は前年同期比30.9%減の7億3900万円となった。当初4億2800万円を予想していた。急激な為替相場の変動によって、為替差益2億6000万円を営業外収益に計上。当初予想を上回る結果となった。経常利益の増益に伴い、四半期純利益も当初予想を2億5100万円上回った。
 売上高は同4.9%減の160億6600万円だった。既存ブランドの「リブインコンフォート」が安定した売上高を確保した。
 このほか、ファッション雑貨ブランド「フラウグラット」や、インテリアブランド「アンビィ」、生活雑貨ブランド「シーモノ」などのブランド認知を高めたことで、新ブランドの売上高が前年同期比を上回った。
 新規事業分野においては、定期便プラットフォームに取引先事業者が出品・出稿できる「フェリシモパートナーズ」事業おいて、「産地直送マルシェ」、全農との共同事業「純農」ブランドの受注が順調に推移。取扱高は前年同期を上回った。
 ただ、収益認識に関する会計基準等の適用に伴い、関連事業の売上高を純額計上したことによる影響で、売上高は減少となった。
 返品調整後の売上総利益率は53.7%となり、前年同期比0.5ポイント悪化した。
 販管費は売上高の減少に伴う商品送料や、業務手数料が減少したものの、顧客基盤の強化とブランドの育成を目的に広告費を積極的に投入。
 売上高販管費率は同0.5%減の81億8500万円だった。だが、売上高の減少で売上高販管費率は同2.2ポイント増加の50.9%となった。
 営業利益は同52.7%減の4億3900万円、四半期純利益は同33.4%減となる6億2200万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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