MOON―X/15億円を資金調達/ベビー・マタニティーブランド買収(2022年9月29日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
ムーンエックスの長谷川晋CEO(写真右)とケラッタの創業者兼相談役の田中文彦氏

ムーンエックスの長谷川晋CEO(写真右)とケラッタの創業者兼相談役の田中文彦氏

 ブランド支援のMOON―X(ムーンエックス、本社東京都、長谷川晋CEO)は9月13日、15億円の資金調達を発表した。今年7月に実施したシリーズB初回ラウンドの総額7億円と合わせ、シリーズBで調達した資金は22億円になった。調達資金を活用し、9月にベビー&マタニティーブランドを展開するケラッタを買収している。
 今回、野村スパークス・インベストメントが資産の運用を受託している日本グロースキャピタル投資法人を引受先とした15億円の資金調達を実施した。今後、実施するエクステンションラウンドと合わせて合計30億円の調達を目指す。調達資金は共創型M&Aの推進と、人材採用に充当する。
 今年9月に買収したケラッタは、「楽天市場」や「Amazon」で抱っこひもやベビー寝具・家具、おむつ用品、マタニティー・ケア用品などを販売している。
 ムーンエックスの長谷川CEOは、「ケラッタは長野県松本市のブランドだが、日本全国には顧客に愛され、そして大きな成長の可能性を持ったブランドがたくさんある。共創型M&Aを通じて、そのようなブランドをエンパワーする中で、地方経済、日本経済の発展に寄与するような取り組みを加速させていきたい」と話す。
 ケラッタの創業者兼相談役の田中文彦氏は、「ブランドのさらなる飛躍とスケールアップを目指すには販路拡大、海外展開、デジタル化、高度プロフェッショナル人材の確保などワンランク上の企業体質構築が必要となる。今後はムーンエックスが持つ先鋭のマーケティング力を掛け合わせ、世界へ向けて大きく羽ばたいてほしい」と話す。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ