ワタミ/1日250円の、見守りサービス提供へ/23年1月から新規に対象拡大(2022年9月22日号)

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渡邉美樹会長兼社長

渡邉美樹会長兼社長

 ワタミは11月にも、食事宅配「ワタミ宅食」において、1日250円で見守りを受けられる、高齢者見守り事業「ワタミの宅食 みまもりサービス」の提供を開始する。すでに一部エリアで既存顧客を対象に試験運用を実施しており、23年1月から新規顧客向けにサービスを拡大する。
 全国7500人の配送兼営業スタッフ「まごころスタッフ」が利用者の自宅に行き、本人と直接会って話をする。話した内容はレコーダーで録音し、状況をアプリで家族に共有。コールセンター直通の電話番号を完備しており、緊急時の対応に備える。宅配を利用する顧客については1日150円、利用しない客については1日250円に設定した。
 ワタミは22年8月時点で300拠点の自治体や行政機関と連携し協定を締結している。これまで家族や119番通報に連絡した緊急対応は毎年100件を超えているという。
 9月16日に開催した記者発表会で渡邉美樹会長兼社長は、「これまでの見守り活動は善意・偶然だったが、今後は事業化していくことに決めた。SDGsの観点から、長く安心して住み続けることができる取り組みだ。サービスを広く知ってもらい、見守り費用の負担は、離れて暮らす家族に負担してもらうことも視野に入れている」と説明した。「まごころスタッフ」の人材確保について渡邉会長は「60歳以上のシニアの方でも働ける環境を整えることで人材を確保していきたい」と話した。

ワタミ「宅食事業」は商品価格を据え置く

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