シルバーライフ/22年7月期、112億円を突破/1店舗当たりの売上が堅調(2022年9月22日号)

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 高齢者向け配食サービスを手掛けるシルバーライフの22年7月期の売上高は、FC加盟店が順調に増加したことなどから前期比11.6%増の112億1500万円だった。1店舗当たりの売り上げも堅調に推移したという。計画に対しては4.3%減だった。
 営業利益は、同33.1%減の5億6100万円だった。設備投資や新拠点の立ち上げ以外に、22年3月に自社倉庫を立ち上げた際、期限切れの在庫が発覚。約7600万円分の商品の在庫を一括廃棄したことも減益の要因になった。
 セグメント別でみると、「FC加盟店」の売上高が同11.1%増の80億800万円だった。FC数は、全体で56店舗増加し、全990店舗になった。年間100店舗以上増やしてきたが、今後は、店舗を増やすペースを落として、1店舗当たりの売り上げを伸ばしていきたい考え。
 高齢者施設向け食材の売上高は、同6.5%増の13億700万円。冷凍が施設向けの売り上げの約30%を占めており、今後も冷凍の売上比率が伸びるとみている。
 直接販売の売上高は同18.1%増の18億2700万円だった。前年度に冷凍弁当の新ブランドを投入する予定だったが、商品開発が遅れ、予想よりも売り上げは伸びなかった。新ブランドは23年3月ごろの発売を予定している。
 経常利益は、前期比27.1%減の7億900万円だった。広告宣伝費を前年同期よりも168万円増加させたが、売り上げに結びつかなかった。現在まで、清水貴久社長が主導して広告を打ち出してきたが、今期からは専門部署を設けた。マーケティング経験者がツールを入れるなどして、分析体制を整えていくという。
 大規模な設備投資が終わった23年7月期は、新しいブランドやサービスなどを投入し、売り上げを伸ばして利益を増やし、V字回復ができると考えている。
 次期の予想売上高は、前期比13.2%増の127億円、営業利益は同24.7%増の7億円、経常利益は同21.2%増の8億6000万円、当期純利益は同36.9%増の5億5000万円を見込んでいる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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