ニチレイフーズ 〈高齢者には通販カタログ〉/健康総菜が選びやすい誌面作り(2022年9月8日号)

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通販カタログ「ウエルネス生活」

通販カタログ「ウエルネス生活」

 冷凍食品メーカーのニチレイフーズ(本社東京都、竹永雅彦社長)は、通販カタログとECサイト「ニチレイフーズダイレクト」で、健康的な冷凍総菜や弁当の販売を強化している。
 通販カタログを利用する人は主に持病を持つ高齢者だ。スマホやパソコンの操作が分からない人も多く、「ECにシフトしているが、カタログは切り離せない」(ウエルライフ事業部)。
 ユーザーの3割がカタログから購入している。ウェブ集客の他、病院や薬局にカタログを置いて販促につなげている。
 カタログは文字のフォントや写真を大きくして、メニューの内容が伝わるように意識している。健康診断の数値を記入する表ページも作り、100種類以上あるメニューから自分に適したものを判断しやすいようにしている。また、カタログ評価のアンケートを通じてユーザーの意見を取り入れながら、誌面の改良を重ねている。新商品が発売される、3月と9月に発行している。希望者には毎月、ダイレクトメールを送り、数量限定の季節商品などを紹介している。
 コロナにより、ひんぱんに買い物に行けなくなったため、日持ちする冷食を利用する高齢者が増え、冷食のおいしさに気付いた人も多い。冷食の新商品などがテレビで取り上げられることが増えているのも、高齢者への理解と認知を広げているようだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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