palan/工芸品のVR店舗開設/金沢の商業施設と共同で(2022年8月11日・18日夏季特大号)

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AR機能による商品の試し置きにも対応

AR機能による商品の試し置きにも対応

 VR(仮想現実)・AR(拡張現実)サービス開発を手掛けるpalan(パラン、本社東京都、齋藤瑛史代表)は8月3日、商業施設運営のOPA(オーパ、本社千葉県)と共同で石川・金沢市の伝統工芸品を販売するVR店舗を開設した。3Dモデルを活用した立体での商品訴求や、観光地を再現した店舗設計を駆使し、体験型のECサイトを打ち出していく。
 OPAが金沢市の商業施設内で運営する伝統工芸品のセレクトショップ「MIHON―ICHI KANAZAWA(ミホンイチカナザワ)」のVR店舗をメタバース上に開設した。構築にはpalanが開発する「WebXRコマース」を利用している。
 「生活用品を中心とした職人こだわりの特産品を約100アイテム取り扱う」(palan・広報担当)と言う。
 ユーザーはPC・スマホの双方で実店舗のようにサイト内を回遊できる。利用に専用の機材やアプリは不要だ。3Dモデルで再現された商品の360度からの閲覧や、AR機能を活用した室内への試し置きにも対応する。
 店舗は春夏秋冬を味わえる4区画で構成されている。冬の兼六園など、金沢の名所をそれぞれモチーフにしているという。「四季を一つの空間内で楽しめるなど、非現実的な店舗演出もVR店舗の強みだ」(同)と話す。
 サイトの運営とともに、両社でXRを活用した新しい購買体験の実証実験を進めていく。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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