ドーン/うつさないマスク/アルミの力でコロナを不活化(2022年8月4日号)

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「ノンクラスターファイバーマスク」

「ノンクラスターファイバーマスク」

 医薬品・医薬部外品・医療機器の企画・研究開発・製造などを行うドーン(本社神奈川県、濱田誠輝社長兼CEO、(電)0463―86―6619)はこのほど、アルミの力で新型コロナウイルスを不活化するマスク「ノンクラスターファイバーマスク」を新たに開発し、提案を開始した。新型コロナウイルスの不活化効果は、(公財)日本医療機能評価機構(事務局東京都)が認定する病院での臨床検査により確認されているという。同社では"うつさないマスク"として訴求を行っている。
 同マスクは、アルミを蒸着した、特許出願中の繊維「ノンクラスターファイバー」を、2枚の不織布で挟む構造になっている。アルミに、優れた、新型コロナウイルスの不活化効果があることを発見し、開発したという。
 コロナ患者対応病院で行った試験は、29人の陽性患者を対象に実施。綿ガーゼを挟んだ不織布マスクと、「ノンクラスターファイバー」を挟んだ不織布マスクの両方について、マスクを通過した呼気液中の新型コロナウイルスのRNAなどを測定した。その結果、「ノンクラスターファイバー」のマスクでは、新型コロナウイルスが99%以上不活化されていることが確認されたという。同研究では、「アルミガーゼを使用したマスクは、綿ガーゼを使用したマスクよりも、臨床現場で新型コロナウイルスの感染を防ぐ可能性がある」と結論付けている。
 こうした研究成果はスイスの学術誌「インフェクシャス・ディジーズ・レポーツ」に掲載されている。
 同マスクは1枚税込300円。使い捨てマスクだが、中の「ノンクラスターファイバー」のフィルターは50回洗っても問題がないほどの耐久性を備えているという。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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