ショクブン 22年4―6月期/ミールキット、0.9%増/サンクックとの提携で営業を開始(2022年8月4日号)

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 ショクブンの22年4―6月期(第1四半期)における売上高は前年同期比1.4%減の16億3200万円だった。
 主力のメニュー商品の売上高は同0.9%増の15億7500万円、特売商品は同39.5%減の5700万円だった。主力のミールキットの強化を図る目的で、新規、休眠先の掘り起こしを優先的に強化したことで特売商品が減収になった。
 静岡県浜松市を中心にミールキットの販売・宅配を展開する「サンクック」と特約店契約を締結。6月20日から、静岡県西部でメニュー・食材の提供を開始した。現在、浜松地区での新規顧客を増やすために、広告宣伝活動を強化しているという。
 また、自社開発PB商品「旬味百撰」をECサイトで販売しており、8月からは「金の煮つけ」「金の煮込みビーフステーキ」「銀のぶりかま」などの販売も開始する。今後は自社開発PB商品を量販店などでも販売することも検討している。
 年末商戦に向けた取り組みも既に開始している。昨年末に入手困難だった人気商品の仕入れのめどを付け、東海地方の名産品を新たにラインアップに加えることで品揃えの充実を図っていく。
 売上原価は、魚介類を中心とした原材料価格と包装資材費の高騰、製造拠点における人件費、水道光熱費の上昇などにより、売上原価率は61.1%と前年同四半期の59.4%に比べて1.7ポイントの大幅な増加となった。9月を目めどに商品価格を一定程度値上げする計画だ。
 販管費は、関西地区と静岡県でテレビCMを放送するなど、広告宣伝費用が増加したことや、人件費についても昨年末よりベースアップを順次行っていることから、前年同四半期より1900万円増加し、6億4700万円となった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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