タキイ種苗/D2C新ブランド「UETE」/20~30代の初心者を開拓(2022年7月28日号)

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新ブランド「UETE(ウエテ)」を立ち上げた

新ブランド「UETE(ウエテ)」を立ち上げた

 タキイ種苗(本社京都府、瀧井傳一社長)は、家庭菜園のD2Cの新ブランド「UETE(ウエテ)」を立ち上げ、20~30代の家庭菜園の初心者の新規顧客開拓を進めている。カタログ通販の主力世代である50代以上の顧客層以外の新規顧客との接点を作っていく。今後のタキイ種苗のファンづくりにつなげていくことが狙い。
 「ウエテ」は、家庭菜園初心者向けに「心地の良い、遊べる菜園」をコンセプトに展開するD2Cブランド。「若者を通した次世代への農業を定着させ、『農』と『人』がもっとつながる世界を目指す」というビジョンを掲げる。
 ブランドは21年10月に立ち上げ、ECサイトも開設した。都心の小さなスペースでも自然とつながることができ、自分で育て、収穫し、大切な人たちと食べる楽しさを共有するような「自産自消」のライフスタイルを提案している。
 販路はECに特化した。ブランドの立ち上げには、通販部だけではなく、横断的に若手社員の意見を取り入れた。
 昨年秋に販売した「イチゴの苗 スターターセット」(税込・送料別3890円)は、プランターに不織布ポットと麻カバーを採用。育て方のマニュアルを付けた。
 ブランドを広めるアンバサダーは、インスタグラムから応募をして選考した。第1期は「イチゴ」、第2期は「エダマメ」「オクラ」と季節ごとの野菜にアンバサダーを募集。第3期はミニニンジン、スイスチャード、ロメインレタス、赤紫の水菜、ビーツの5種類で募集している。
 6月には、京都の複合型商業施設「GOOD NATURE STATION」に初のポップアップショップをオープン。家庭菜園のベストシーズンである春に、より多くの人にブランドの魅力を知ってもらうことを目的に限定出店した。

家庭菜園初心者向けに「ウエテ」を提案

家庭菜園初心者向けに「ウエテ」を提案

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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