ポーラ/化粧品業界で初めて導入/製品輸送にリサイクルパレット(2022年7月21日号)

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海洋プラスチックごみのリサイクルイメージ

海洋プラスチックごみのリサイクルイメージ

 化粧品訪販最大手のポーラ(本社東京都、及川美紀社長)は7月6日、製品の輸送や保管に使用する物流資材として、海洋プラスチックをアップサイクルしたリサイクルパレットを導入すると発表した。ポーラによると、海洋プラスチックをアップサイクルしたパレットの導入は、化粧品業界では初だとしている。
 ポーラは7月から、海洋プラスチック(OBP、オーシャン・バウンド・プラスチック)をアップリサイクルしたパレットの導入を開始する。ポーラは現在、約1万5000枚のパレットを保有している。今後5年間で、全てのパレットを、海洋プラスチックを使用したパレットに交換することを目指すとしている。
 導入が完了すると、杉の木で換算して1万2321本分のCO2排出量削減につながるとしている。海洋プラスチックごみ7.5トンの、流出防止につながることも期待できるという。
 ポーラでは29年までのサステナビリティゴールの一つに、「未来に、次世代に環境をつなぐアクション」を掲げている。「新たな価値提供の実現」を前提としつつ、「環境に配慮したサービス」を目指した取り組みを行っているという。
 プラスチックごみをアップサイクルしたパレットの導入も、物流分野における、世界的なごみ問題の解決に寄与できるとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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