ジェイフロンティア 22年5月期/医薬品、売上が倍増/健食は広告抑え売上半減(2022年7月21日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 医薬品や健康食品のECを展開するジェイフロンティアの22年5月期における、医薬品の通販・ECを含む「メディカルケアセールス事業」の売上高は、前期比94.5%増の34億6500万円となった。漢方薬などに広告費を集中投下したことが奏功したという。一方、健康食品の通販・ECを含む「ヘルスケアセールス事業」の売上高は、同48.6%減の30億4300万円となった。
 「メディカルケアセールス事業」では、ダイエットケアの第二類医薬品「防風通聖散」を中心とした「JFD漢方薬」や、子会社のシーディ(本社埼玉県)が扱う第一類医薬品の売り上げが好調に推移したとしている。「JFD漢方薬」の売上高は、前期比2.2倍となる27億3600万円だった。
 同社がこれまで展開してきた、美白ケアの医薬品「ホワイピュア」は、売上高が同57.0%減の2億3000万円となった。ジェイフロンティアでは、「獲得効率やLTVの高い医薬品に、広告費等の経営リソースを集中した」としている。
 ヘルスケアセールス事業では、ダイエットサプリ「生スムージー」の売り上げが、前期比44.0%減の14億8400万円となった。それ以外のサプリメントは、同52.2%減の15億5900万円だった。
 ジェイフロンティアでは、オンライン診療・オンライン服薬指導・医薬品の配送までを一気通貫で行う「SOKKUYAKU(ソクヤク)」の、サービス拡充を行っている。現在、東京・大阪などの5都市部で、オンライン服薬指導を受けた当日に医薬品を受け取れる。
 メール便を活用することにより、服薬指導を受けた翌日に医薬品を、全国どこでも受け取れるサービスも展開している。
 ジェイフロンティアでは、23年5月期中に、「ソクヤク」に関連したサービスを整備するとしている。3年後の25年5月期の売上高として、「ソクヤク」以外の医薬品と健康食品の通販・ECで150億円、「ソクヤク」で約100億円の達成を目標に掲げている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ