ネットプロテクションズ／後払い決済の機能を強化／国内初「ａｔｏｎｅ」ＩＤでログイン（2022年7月7日号）

　ネットプロテクションズ（本社東京都、柴田紳社長、（電）０３―５１５９―７８８２）が後払い決済のサービス強化に乗り出している。６月２８日に「後払い共通インターフェース（ＩＦ）」の提供を開始し、９月をめどに国内初の「電子バーコード請求機能」を始める。２３年３月期中に、「ａｔｏｎｅ」（アトネ）のＩＤでＥＣサイトにログインできる仕組みも導入する。
　後払い決済サービスはそれぞれのサービス単位でシステム開発が必要だった。「後払い共通ＩＦ」の提供により、「ＮＰ後払い」「アトネ」について、一度の開発で両サービスの接続が可能となる。
　「ＮＰ後払い」では、不正検知力が向上し、ブランド棄損リスクが低減されるほか、審査通過率も向上される。また、購入者のモーダル上で審査保留の対応が可能となり、加盟店の対応工数が削減され、カゴ落ち率も減るという。仮に審査ＮＧとなった場合、購入者に直接理由を開示でき、ＮＰへの問い合わせ誘導が可能となる。ＥＣなどの加盟店の対応工数が削減できる。
　「アトネ」については、ポイントによる再購入の促進のほか、５００万人の後払い会員に対してポイントクーポンを用いた販促が可能となる。
　アトネのアカウントでログインできる「アトネログインサービス」を、後払い決済サービス事業者として国内初の実装を計画。新規顧客のカゴ落ち防止を強化できる。
　６月２８日に都内で開催した記者発表会で、ＢｔｏＣセールスグループ・ＮＰ後払いカスタマーサクセス統括責任者の高橋啓太氏は「（後払い決済サービスの）新規参入が増えることで世間の知名度も高まることを前向きに捉えている」と話した。