コープデリ生活協同組合連合会 22年3月期/宅配事業、0.9%減/全地域生協で計画をクリア(2022年7月7日号)

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 関東信越の地域生協が加盟する、コープデリ生活協同組合連合会(本部埼玉県、土屋敏夫理事長)の22年3月期における宅配事業の売上高(供給高)は、前期比0.9%減の4516億円だった。加盟する全ての地域生協が計画を上回った。
 新規組合員の獲得は、戸別訪問を中心とした営業を縮小し、ウェブ加入や紹介加入など情報対応型の影響を拡大させた。グループ全体での新規組合員は計画を2万2499件下回った。
 商品では、ミールキットを拡充。7月から冷凍ミールキットの品ぞろえを増やし、戦略商品の新規登録商品としてコープデリミールキット283品(チルド:270品)を登録した。
 注文方法については、ウェブ注文「eフレンズ」の宣伝を強化し、利用割合は前期比9.3%増の27.2%となった。「EC受注率70%」を掲げ、会員生協の専務を責任者とするタスクチームを設置。スマホ版のウェブカタログページの機能改修や、カタログ選択表示をサムネイル化、カテゴリー表示などの改善を進めた。
 23年3月期は、「25年のEC受注率70%」の達成に向けて、紙申込書による加入は、原則PCやスマホを持たない人に限定する。対面で加入を受けた人については、「ウェブ加入=eフレンズ登録」に誘導する。
 マンションのデベロッパーに、不在時でも生協の宅配が利用できるような宅配ルームや玄関前のトランクルームの設置を交渉。不在置きが禁止されている物件への交渉を行う。
 商品では、コープデリミールキットの拡充を図るほか、副菜系の簡単おかずなどのラインアップを充実させる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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