Shopify/BtoB機能を提供/100種超の新機能を発表(2022年6月30日号)

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日本カントリー・マネージャー 太原真氏

日本カントリー・マネージャー 太原真氏

 コマースプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」をグローバルで展開するShopify(本社カナダ、トビアス・リュトケCEO)は6月23日、100種類以上の新製品や機能のアップデートを発表した。BtoB市場への参入や、NFT(非代替性トークン)ビジネスの可能性を広げる「トークンゲートコマース」などの提供を明らかにしている。
 年2回行うグローバルプロダクトリリース「Editions Summer(エディションズ・サマー)2022」の一環として、コマースの未来予測と、大規模のプラットフォームアップデートを発表した。
 新たに発表したBtoB機能では、「Shopify」でBtoC向けのECサイトを構築しているブランドなどが、手軽に法人向けの卸売りを実現できる機能だという。
 Shopify Japan(ショッピファイ・ジャパン)の日本カントリー・マネージャーである太原真氏は、「米国などで『Shopify』を活用しているデジタルネーティブなD2Cブランドが成長し、卸売りを求められる規模になってきている。『Shopify』のバックエンドを生かして、どう卸売りができるのか、その声に応えた新機能だ」と話す。
 新機能を活用することで、「Shopify」上で小売りと卸売りを統合管理できるようになる。今後、パートナーによるBtoB向けアプリの開発も進みそうだ。


■NFT向け新機能も

 NFTビジネスの可能性を広げる機能「トークンゲートコマース」も発表した。NFT保有者に限定商品や特典、体験へのアクセスを可能にする機能で、ブランドと顧客のつながりを深め、ファンやVIPに見返りを与える革新的な方法だという。
 「トークンを付与した人に、限定で商品を購入できるようにしたり、優先的に商品を購入できるようにしたりできるようにする。トークンによって権利を付与することは、ブロックチェーンだと簡単にできることだが、それを自分でやろうとするとブロックチェーンをいじらないといけない。そこにはブロックチェーンへの知見や技術が必要になる。『Shopify』が基本機能として『トークンゲートコマース』を提供することで、誰でも簡単に実現できる」(太原氏)と話す。
 他にもフルカスタマイズを可能にする開発ツールを提供したり、グーグルのローカル在庫広告との同期機能を提供したりするという。新規顧客の開拓やコンバージョンレート向上、運営効率化を目的とした新機能やアップデートも発表している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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