アイ・スイーツ/紀の国屋の事業継承/元従業員20人を自社雇用(2022年6月23日号)

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 スイーツのネット通販を手掛けるアイ・スイーツ(本社東京都、稲垣富之社長)は6月1日、自己破産申請をした和菓子メーカー・紀の国屋の事業を継承すると明かした。紀の国屋で勤務していた従業員を20人ほど雇用し、人気和菓子「おこじゅ」「相国最中」などの復興に取り組む。
 有名和菓子メーカーを受け継ぐことで、紀の国屋が持つ既存顧客を獲得し、将来的に同社の自社サイトへ送客を促せるとみている。
 紀の国屋は、5月16日に自己破産を申請したばかり。従来の顧客が高齢になる中、Z世代を始めとする20~30代を新規顧客として獲得できなかった。21年5月期の売上高も12億円(増減率は非公開)となり、売上高は毎年減少の一途をたどっていた。
 今回、紀の国屋の事業を受け継いだことに関して、「SNSを見たときに復活を希望する声があまりにも多かった。廃れていいブランドではないと感じたからだ」(稲垣社長)と話す。
 紀の国屋の事業継承に際し発生した費用は人件費など。費用の詳細は公表していない。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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