澤井珈琲 22年3月期/通販売上高48億円に/値上げ響き、目標は未達に(2022年6月16日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 ECなどでコーヒーを販売する澤井珈琲(本社鳥取県、澤井幹雄社長)の22年3月期の通販売上高は、前期比11.6%増の48億円だった。ECの売上高は42億円だった。
 同社では、22年3月期の通販売上高として50億円の達成を目標としていた。中間期までは達成できる進捗だったが、下半期に売り上げを落とし、未達となったようだ。
 同社ではコーヒー豆の原価高騰のため、21年10月に全体で約20%の値上げを実施。この値上げが、商品の買い控えにつながったとみている。「過去にも原料の値上げはあったが、ここまで深刻な状態が続くことはなかった。業界全体の価格が上がり、消費者が納得できる環境になればと思う」(澤井理憲常務)と話す。
 「コーヒー豆の価格は21年以降、高いもので2~3倍となっている。結果として増収にはなったものの、利益的にはかなり厳しい状況だ」(同)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ