大網 22年5月期/通販売上高250億円/海外販売が国内と同等規模に(2022年6月16日号)

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 ホビーECサイト「あみあみ」を運営する大網(本社東京都、金坂夏樹社長)の22年5月期における国内外ECを主体とした通販売上高は、前期比23%増の250億円となる見通しだ。北米市場を中心とした海外事業が特に好調で、販売規模は国内事業と同水準に達した。
 巣ごもり需要の継続もあり、高単価のフィギュアやキャラクターグッズといった主力商品の販売が伸びている。その中でも、北米やアジア圏での売り上げが大きく向上したという。「全体の売上高に対する海外販売の比率は、前年の37%から約50%へと大幅に伸長した」(金坂瑞樹副社長)と言う。
 コロナ禍以降は物流拠点の拡張など配送網の整備を強化。販売規模が急速に拡大する中でも、大きな遅延などの配送トラブルは国内外ともに発生しなかったという。
 足元で続く円安の影響については、「フィギュア市場は『欲しい物を買う』という価値観があり、2000~3000円程度の価格差で、ユーザーの購買傾向が大きく変動するものではない。他の業界と比べ円安の影響は少なく、好調な海外販売との因果関係は薄いと考えている」(同)と言う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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