ワールド 22年3月期/EC取扱高は355億円/8.6%減で「巻き返しが必要」(2022年5月26日号)

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 ワールドの22年3月期における、ECでの流通総額(EC取扱高)は、前期比8.6%減の355億5000万円となった。EC化率は前期比1.11ポイント減の20.75%となった。同社では「今後、EC事業の巻き返しが必要だ」としている。
 同社によると、22年3月期のEC事業の流通総額は、目標としていた数値に達しなかったという。EC化率についても、店舗売り上げが回復したこともあり減少した。
 ECの減収の一因として同社では、「ブランドの終了」の影響を上げている。
 22年3月期は、ECの成長性を求めつつも、利益確保を重視したという。EC事業の採算性の改善にも積極的に取り組んだとしている。採算性には改善がみられたが、売り上げベースでは前期に引き続き目標が未達となってしまったという。
 EC事業については、「今後、巻き返しが必要」(同社)としている。23年3月期の上期の方針の一つとして、「ECにおける成長性の回復」を挙げている。「EC事業の成長性の回復に向けて、実装したさまざまな機能を使いこなし、各ブランドの業務精度を高める」としている。
 OMO施策で顧客を獲得する導線を作ることも、同社にとっては、大きな課題の一つだという。
 アプリや、オンライン接客など、OMOの施策も強化していくとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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