丸井グループ 22年3月期/EC取扱高は8.4%減/3期連続で減少傾向(2022年5月19日号)

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 丸井グループの22年3月期の連結業績によると、小売セグメント内のEC取扱高は前期比8.4%減の185億7400万円だった。19年3月期の242億円をピークに3期連続で減少が続いている。
 小売セグメントは、店舗をオンラインとオフラインを融合するプラットフォームと位置づけ、売ることだけを目的としないD2Cブランドやネットサービスなど体験型テナントの導入を推進している。
 前期と同様、緊急事態宣言が出されたが、店舗休業期間が短かったことなどにより客数は前年を上回り、取扱高が増加した。小売セグメントの営業利益は同33%増の20億円となった。
 店舗やECサイトなどで使える「エポスカード」を扱うフィンテックセグメントの営業利益は同104%増の412億円となった。戦略的に取り組みを進める「家計シェア最大化」により、家賃払い、EC利用、公共料金などの定期払いが継続的に伸長した。飲食時などの利用も回復したことで、カードクレジットの取扱高は過去最高の3兆760億円となった。
 全社の売上高は同1.5%増の2093億2300万円。営業利益は同141.6%増の367億8400万円、経常利益は同144.8%増の355億4700万円、当期純利益は同684.6%増の177億9100万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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