ecbeing/オムニ分析ツール強化/МA機能のCRMを提供開始 (2022年3月31日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む
林雅也社長

林雅也社長

 ECシステム大手のecbeing(イーシービーイング、本社東京都、林雅也社長、(電)03―3486―5259)は今春、オムニチャネル分析ツール「Sechstant(ゼクスタント)」を強化し、2サービス展開を本格化する。既存の分析ツールに加え、マーケティングオートメーション(MA)機能を備えたCRMツールも提供する。実店舗とECで横断的に顧客を分析し、LTV向上のための施策を実行できる体制を整えた。
 「Sechstant」は、コロナ禍に導入企業数が倍増している。実店舗の顧客獲得のハードルが上がる中、チャネルを横断して顧客を可視化・分析し、購入を促進できる点が好評を得ている。
 「コロナ禍において実店舗の環境が変わる中、既存顧客をより活性化するために、チャネル横断的にCRMを強化しようという流れが強まっている。チャネル横断的に分析し、施策を実施したいと思う企業が『Sechstant』に興味を示してくれている。当社は『Sechstant』の展開をさらに強化する」(林社長)と話す。
 今春には既存の分析ツールを「Sechstant CDP」としてリブランディングするとともに、MA機能を持つCRMツール「Sechstant CRM」の本格提供を開始する。2ツールを展開することで、顧客や商品の分析から、購入を効果的に促すCRMの施策実行まで、一気通貫に支援できる体制を整えた。
 「Sechstant CRM」は、ecbeingが昨秋から提供している「メッセージングサービス」を刷新したCRMツール。メールやLINE、スマホアプリを通して、シナリオに基づいたメッセージを自動的に配信できる。スマホアプリは、ecbeingが開発したアプリに加え、アプリプラットフォーム「Yappli(ヤプリ)」で作成したアプリでも配信できる。
 「Sechstant CDP」はリブランディングしただけではなく、さらなるバージョンアップを行う。経営者やマーケティング担当者なども活用できるようなダッシュボード機能を拡充。ecbeingグループの他のサービスとの連携も強化する。
 「Sechstant CRM」においても、カートリカバリー機能やウェブ接客機能を追加する予定だ。両ツールとも顧客企業の声を反映し、今後もさらに進化させる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ