コミューン/「カスタマーサクセス」導入急増/大阪と福岡に新拠点も (2022年3月10日号)

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 コミューン(本社東京都、高田優哉CEO)では、同社が提案する、販売後のコミュニケーション「カスタマーサクセス」の導入企業が急増している。18年設立以降、導入企業は100社を超えている。アダストリアやベースフード、インフォマートなど、EC業界での導入も多いという。2月21日には、大阪と福岡に新拠点を設立し、さらなる事業拡大を目指すとしている。
 同社が提案する「カスタマーサクセス」は、販売後の企業と顧客のコミュニケーションだ。従来のカスタマーサポートのような受動的な取り組みではなく、能動的に顧客とコミュニケーションを取るのが主な目的になる。
 完全栄養食のサブスク事業などを展開するベースフードは18年、サブスク会員向けのコミュニティー「ベースフードラボ」を設立した。会員同士が新しいレシピを投稿し合う場にしたり、商品開発の際にアンケートを取ったりして活用している。コミューンでは、「ベースフードの顧客からは、『毎月同じ商品が届くが、飽きずに楽しむことができる』という声が多かった。コミュニティー設立以降、サブスクの解約率が下がったと聞いている」(担当者)と話す。
 「企業によって、導入すべきサービス内容は異なるため、『これが正解』というのはない。どういった形でコミュニケーションを取るかの提案と、その後の運営が当社の仕事になっている」(同)と話す。
 「従来のコミュニケーションは、『買わせるまで』を重要視していた。ユーザーの発信力が高まっている今、『買ったあと』も重要視しなければならない。EC、特にサブスクを行う企業を中心に、考えを伝えていきたい」(同)と話している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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