新日本エネックス 22年1月期/売上高は25億円に/品不足も人材補強が奏功 (2022年3月10日号)

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 太陽光発電や蓄電池を訪問販売する新日本エネックス(本社福岡県、西口昌宏社長)の22年1月期における売上高は、前期よりも約5億円多い25億円になる見込みだ。
 世界的な半導体不足の影響から販売商品の品不足が発生している中でも、人材の補強や教育が功を奏し増収した。
 21年10月から12月までの3カ月間は、品不足が本格化して販売が滞ったものの、「月120台程度の完工もあり、品不足の中でも切り抜けることができた」(西口社長)と言う。当期は増収増益での着地を見込む。品不足の渦中は、同社が主力とする製品以外の販売も開始するなど試行錯誤した1年だったという。
 人材は、期中に20人以上採用しており、昨年は50人程度だったが、現在は70人規模にまで増員したという。「4月には、新卒が11人入社する予定だ」(同)ということで、コロナ禍でも人材への投資を積極的に行う姿勢だ。
 23年1月期の売り上げは30億円を目標に掲げている。「完工数で30億円を目指す」(同)と意気込む。当期は、品不足の影響から顧客と契約しても工事の完了が遅れるため、売り上げ計上が後ろ倒しになるケースが多かったという。また、ストック型のビジネスの開発も視野に、事業の多角化を進めて、別の収益柱を作ることにも尽力していく方針だ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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