ダスキン/人事制度を大幅に刷新/社員意識調査を元に (2022年3月3日号)

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 ダスキンは4月から「人事制度」を刷新する。時代に即した人事制度運用の必要性と、人事制度と働き方に関する社員への意識調査の結果を踏まえて制度設計した。
 評価方法を見直し、年齢・等級にとらわれない適材適所の「ジョブ型管理職登用」を始める。社員意識調査で、「今の仕事への満足度」は全体平均で約8割、「ダスキンで勤務することに対する満足度」も9割以上と高い数値だったが、他の年齢層と比較し、業務に慣れ始めた20代後半では低い結果となった。また、「現在の人事制度・評価方法への満足度」が全体で約40%と低く、全世代を通して、本人の能力や成果による評価を反映してほしいという声が多数あったという。
 入社3年目以降は、どの階層からでも管理職への登用が可能となる昇格制度を導入する。若手でもチャレンジできる風土を形成するほか、評価方法に加点方式を取り入れ、部門業績と本人の貢献による賞与への評価反映を行う。
 会社が必要とする高度な専門分野に特化した能力(研究開発者やIT技術者、一級建築士や薬剤師などの高度国家資格)を取得している社員を「専門職」として認定し、さらなる能力開発や成長を支援する。
 22年度から定年を段階的に引き上げ、30年度に60歳を迎える全社員から65歳定年とし、再雇用上限年齢を70歳とする。29年度までは「定年退職・定年延長・再雇用」を自分で選択できる。
 09年度に導入した、結婚、育児、介護やキャリア構築の様々な理由で退職した社員に対し、本人の希望があれば退職時と同条件で再雇用する復職制度を継続して実施する。
 年1回の自己申告で、社員のキャリア意向も踏まえた配置や業務割り当ての検討を実施。転勤時の経済的不安を少しでも解消できるよう、転勤実績手当を上乗せする。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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