日本和装ホールディングス/21年12月期、11.2%増に/展示会販売が回復基調に (2022年3月3日号)

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 日本和装ホールディングスの21年12月期における連結売上高は、前期比11.2%増の50億5800万円だった。第1四半期は着付け教室の延期などが影響したものの、第2四半期以降は業績が回復基調になったという。
 当期の第1四半期は、着付け教室やイベントなどを中止し、延期・開催時間を変更して対応した。販売仲介の機会や来場者数は減少したものの、一定の実績を上げることができたという。
 第2四半期は上場15周年企画として、「創業地・福岡の食と職を巡る旅」や、女性による女性のためのきものフォーラム「THE  WOMEN’S LIFE」などを開催。全国16会場で行った「縁の会」と、東京での展示会「遊々会」に約2000人が来場し好調だった。
 8月には第14回目となる「きものブリリアンツ全国大会」を帝国ホテルで開催した。9月からは秋の「超・着付け教室」を順次開講。本格的にスタートした富裕層向けのエグゼクティブ限定コースも好評だったという。
 また「日本の伝統匠の技を感じる京都ツアー」「奄美大島世界自然遺産記念イベント」「心ふるわせる琉球染織沖縄ツアー」などを実施した。22年1月からは、新たに友の会事業を開始。100%子会社で信販事業を手掛けるニチクレに推進部門を設置して、友の会事業(前払式特定取引)の許認可を取得した後、主導的に事業を推進する。
 買物券の付与などの便宜を行うことによって着物を広く愛用してもらう。一定期間積立することで、ボーナスポイントが付与され、商品購入やサービス提供を受けることができるという。
 22年12月期は、20~40代の顧客を獲得するため、浴衣やポリエステルのきもの、全国の「和」の商品を幅広く集め、サブブランドの展開を急ぐ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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