ダスキン/25年3月期売上1830億円へ/中経で衛生分野を最重要領域に (2022年2月24日号)

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 ダスキンは、長期戦略「ONE DUSKIN」の23年3月期を初年度とする第3フェーズ「中期経営計画2022」を策定した。
 3カ年の中期経営計画の最終年度である25年3月期の連結売上高を1830億円、営業利益は120億円に設定した。基本方針として「事業環境の変化に対応し、社会課題の解決に向けて、事業ポートフォリオを変革することで、『道と経済の合一』を目指す」とした。
 訪販グループでは、暮らしや事業環境における「調律業」を目指すため、「衛生領域」を最重要領域と定めた。25年3月期に、22年3月期比で売上高を12%増に、約4割を家庭市場の衛生用品の販売やウェブ受注を増やす。
 「衛生領域」では、市場ニーズの高い衛生機能を強化した高付加価値商品の開発と拡販を進める。また、マーケットの需要に対応する情報・流通チャネルの拡充を目指す。「ワークライフマネジメント領域」では、働く人とその家族の暮らしの困りごとを解決し、時間の創出と充実を図る。既存領域の拡充に加え、未開拓領域の拡大を検討する。
 「高齢者サポート領域」では、前期高齢者へのアプローチや介護保険対象外市場へのサービスメニューを広げる。
 「CX戦略」として、ECやSNSを強化するほか、アプリを充実させることで顧客体験の価値向上を図る。顧客接点の強化のため、家庭用営業の専任組織を構築し、加盟店に拡大させることで、ウェブ受注と合わせて約1・5倍の新規顧客開拓を目指す。
 成長領域に対しては、490億円の投資を計画する。M&A領域には約200億円の投資枠を設定した。
 海外展開については、市場環境を含めた各国の情勢を見極めた上で、アジアの未展開国への進出を検討する。

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