日本トリム 21年4―12月期/売上高は12.0%増/計画遅れも、既存顧客が下支え (2022年2月24日号)

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 電解水素水整水器の職域販売を手掛ける日本トリムの21年4-12月期(第3四半期)の売上高は、前年同期比12.0%増の125億1200万円となった。コロナの影響で、職域販売のセミナーの開催数や動員数がコロナ前の水準にまで回復していないため、販売台数の計画には遅れが生じているという。ただ、ロイヤルカスタマーによる下支えがあったことや、ウェブ販売が好評であったことなどから、2桁増収となった。
 電解水素水整水器の職域販売事業を含む、ウォーターヘルスケア事業の売上高は、前年同期比11.8%増の110億9900万円だった。
 日本トリムでは、21年10月以降、一時的にコロナの感染者数がピークアウトしたことで、職域販売のセミナーの開催数も、一時的に回復したという。ただ、感染対策のためセミナーの参加者数を大幅に制限したことなどから、販売台数としては期初の計画に対して遅れる結果となったという。
 一方で、ウェブ販売は好調だった。21年6月に発売した「TRIM ION Refine(トリムイオンリファイン)」が、直販商品全体の構成比の80%を越え、顧客からも好評だという。今後、ウェブの購入までの導線を見直す考え。ECサイトのページ作りを強化するなどして、着実な成長を目指すとしている。
 日本トリムでは22年1月以降、コロナのオミクロン株の感染急拡大によって、対面販売のセミナーが延期になるなど、大きな影響が再び出始めているという。
 今後は、中小企業を対象とした職域販売の展開や、ユーザーからの紹介による販売に注力していくとしている。同社では、職域販売部門で月間5000台、取付紹介販売部門で月間1700台の販売を目標に掲げている。コロナ収束後に向けて、人員の増加や、営業トークの見直しなどを行っていくとしている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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