【エレクター 営業本部 デジタルマーケティンググループ マネージャー 松岡弘明氏 インターファクトリー ビジネスディベロップメント部 マネージャー 堀内駿氏】 <直販本格化でEC売上4~5倍に> リニューアル成功の鍵は効率的な体制構築(2024年2月29日号)

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 シェルフ(棚)のトップブランド「ERECTA(エレクター)」を展開するエレクター(本社東京都、柳屋司社長)は19年、ECサイトを刷新し、エンドユーザー向けの直販を本格化している。コロナ禍の巣ごもり需要の影響もあり、ECサイトの売上高はリニューアル前と比べて4~5倍と飛躍的に伸びている。メーカーのブランドを維持しながら、自ら販路を拡大していくプロジェクトを軌道に乗せた営業本部デジタルマーケティンググループの松岡弘明マネージャーと、システム面や運用面をサポートしているインターファクトリー ビジネスディベロップメント部の堀内駿マネージャーに、プロジェクト成功のポイントを聞いた。

 ─EC強化の変遷は。
 松岡 ECサイトは12年に開設しました。当初は卸販売の補助的なサービスとして一部の商品のみを扱っていました。以前のECサイトはオープンソースをベースに、システム会社に制作やサポートをお願いしていましたが、システムの老朽化やEC運営における社内の体制が整っていないといった理由からクレジットカード決済が利用できないという障害が起こりました。
 ECサイトに力を入れていこうという会社の方針転換もあり、社内体制の見直しと共にシステムのリニューアルを進め、19年8月にインターファクトリーが提供するクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart(エビスマート)」にてECサイトをリニューアルしました。
 ─エレクターが新しいシステムに求めた条件は何だったのか。
 松岡 取り扱い製品を全面的にECサイトで販売していくにあたり、社内に新しい部門を立ち上げ、人員を増やすことになりました。EC運営に不慣れな部分も多いので、新しいシステムを選定する際は、システムが自動アップデートされるクラウド型であることや、サポート体制が充実していることを条件としました。
 販売数が増えることもあり、商品を探しやすいようなユーザビリティーや、スマホ対応がしっかりしていることも重要でした。
 「ebisumart」はクラウドサービスとしての実績や基幹システムとの連携の経験値、豊富な機能性、充実したサポート体制など社内でも評価が高かったです。


■新しい施策がスムーズに

 ─リニューアル後のEC事業は。
 松岡 19年のリニューアル後は、取扱商品数を大幅に拡充し、約2万点をECサイトで販売できるようにしました。販促においても、当社がやりたいと思うキャンペーンや企画の多くは「ebisumart」の標準機能で実現できました。分からない点もサポートの方がすぐに回答いただけるので、スムーズに運営できました。

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