【High Link 岡本大輝取締役副社長COO】 <香水のサブスクEC「カラリア」を展開> ギフトECに参入、香りの体験を提供(2023年11月23日号)

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 香水のデジタルプラットフォーム「カラリア」を運営するHigh Link(ハイリンク、本社東京都、南木将宏社長)は、香水のサブスクリプション型ECを展開している。香水の定期便ユーザーは年々増加しており、ECサイトの会員数は現在60万人に及んでいるという。10月10日には、香水を選んで購入できるデジタルギフトのサービスも開始した。今後、さまざまなギフトECプラットフォーム上で、同サービスを展開していくことを計画しているという。同社の岡本大輝取締役副社長COOに、「カラリア」のサービスの進捗や、今後の事業展開について聞いた。

■使い切れる4ミリリットルで提供

 ─「カラリア」で展開している、香水のサブスクECの特徴は何ですか。
 定期便の契約者には毎月、4ミリリットル入りの香水をお届けします。当社がラインアップしている約1000種類の香水の中から、好きな香りを予約できます。毎月違った香りを、使い切れる量でお届けするサービスです。
 香水市場は、約500億円の規模があると言われています。そのほとんどを、百貨店の店頭での販売が占めています。リアルでの購買が主流です。
 香水のほとんどが、100ミリリットル入りのビンで販売されています。香水を購入したことがある人なら分かると思いますが、最後まで使い切れずに残ってしまうという課題があります。われわれは、4ミリリットルのボトルで販売することで、使いやすく、次の香りを試せるように、仕組みを設計しています。
 われわれは、「香りのデジタル化」のプレーヤーです。香水という、デジタル上では表現できないものを、お客さまの体験に変えて販売しています。香水市場は大きいですが、その中でも、デジタルというニッチな市場でシェアを取っていこうとしています。
 われわれのサブスクリプションサービスの特徴は、「パーソナライズ」です。「香水診断」というサービスを提供しており、10問程度のアンケートに回答すると、そのユーザーに最も合った香りの種類と香水を提案します。診断結果を、ユーザーが定期便で香水を選ぶ際のヒントにしてもらっています。
 「香水診断」は、これまで150万回以上利用されています。毎日新しいユーザーが診断を行っています。


■若年層のニーズを獲得

 ─どういったユーザーが「カラリア」を利用していますか。
 ユーザーの75%が女性です。35歳以下がボリューム層となっており、20代が39%を占めています。
 香水を百貨店で購入する人の多くは、ミドル世代以上の女性です。われわれは、

(続きは、「日本ネット経済新聞」11月23日号で)

【プロフィール】 
岡本大輝(おかもと・だいき)氏
 大学卒業後、株式会社キーエンスに新卒入社しコンサルティング営業に従事。19年3月よりHigh Linkに参画し、キーエンスでの営業経験や課題解決の知見を生かし事業全般を統括している。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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