ウェブ検索時に自社商品やサービスを上位に載せるための取り組みである、SEO対策に注力している企業は多いだろう。最近はウェブ検索だけでなく、生成AIの台頭により、AIとの対話の中での情報収集することが一般化しつつある。オンラインを主戦場とするEC事業者が売り上げを伸ばすためには、AIによる情報検索に自社コンテンツを適切に引用・参照させる戦略が求められている。GMO TECH、LANY、全日本SEO協会の専門家たちに、AI検索対策におけるEC事業者のチャンスと、取り組むべき施策について聞いた。
■SEO対策は重要
AI検索対策は、「AIO(AI Optimization/AI最適化)」や「LLMO(Large Language Model Optimization/大規模言語モデル最適化)」、「GEO(Generative Engine Optimization/生成エンジン最適化)といった言葉で表現されることがある。
AI検索対策の前提として、従来のSEO対策は引き続き重要であるということが、取材した専門家の間で共通した意見だった。
SEOコンサルティングなどを手がけるLANY(レイニー、本社東京都)の竹内渓太代表は、「AIはSEOで上位にある商品やサービスの中から情報を選んでいる。AIにできないことは”一次情報”を作ることなので、ECサイトであれば商品詳細ページの拡充は必須。スペックといった基本情報の明記は当然として、そこからさらに、他社にはない独自エピソードやエビデンスがあることで、AIにとって理解しやすいものとなる」と話した。
GMO TECH執行役員の中原卓馬氏は、「米国やインドの調査で、『AI Overview(グーグル検索結果の最上部に表示される「AIによる概要」)』が出てきたことで、検索クエリ(ユーザーが検索エンジンで入力した単語など)数が増えることが分かった。AIを頻繁に使うユーザーほど検索回数が増える傾向がある」ことに着目している。
AIに選ばれるためにSEO対策が必要だが、
(続きは、「日本ネット経済新聞」9月25日号で)
【”AI検索最適化”対策方法を探る】ベースは従来のSEO/AIに選ばれる”一次情報拡充”が必須(2025年9月25日号)
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