【小林和則社長】ニュースキンジャパン/安定的で継続的な成長を(2025年8月21日号)

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 ニュースキンジャパン(本社東京都)の2024年12月期の売上高は、前期に比べ微減の300億円(本紙推定)だった。15年10月に社長に就任してから10年が経過した小林和則氏に、これまでの10年間で取り組んできたことや今期の戦略について聞いた。
[本文]
 ─11年に入社し、15年10月の社長就任から10年が経過した。この10年間でニュースキンジャパンはどのように成長したか。
 23年6月に創業30周年を迎えたが、なぜニュースキンが日本のマーケットに存続し得たのか。その理由はニュースキンの価値である「ミッション」「製品」「オポチュニティ」─があるからだ。この三つがそれぞれ有機的に結合して、ニュースキン独特の魅力を形成している。例えば「ビタミール」は製品であり、オポチュニティにもなり、当社のミッションである「人々を豊かにしていく」と見事につながって、三つを体現している。
 私が社長として16年に開始した社会貢献プログラム「One for Smiles」(全製品の売り上げ利益の1%をフォース・フォー・グッド基金に寄付する日本独自のプログラム)を上手くつなげていく努力ができた。
 この10年で多くのリーダーとコミュニケーションを取り続け、人間関係を築き信頼感を高め、会社のめざす方向性に対して、リーダーと歩調を合わせることができた。
 私が目指しているのは、単純に売り上げを成長させることではなく、安定的、継続的に成長していくことだ。常にインフレ率を超えるような成長率を達成しなければ、実質的にコミッションが減ってしまうため、ここは必ずベンチマークとしたいが、ここ数年足りていないところだ。
 ─この10年間で最も力を入れた取り組みや売り上げ増に寄与した施策は。
 19年から22年の4年連続増収に寄与したのは、新報酬プラン「ベロシティ」の導入だ。これは、報酬プランの変更だけではなく、ゲームのやり方自体が変わり、大きなインパクトとなった。
 フィールドと会社との関係性や一体感は、この10年間の中でいま最高の手応えを感じている。さまざまなグループが協力し合って、「お互いに成長していこう」という雰囲気がある。他のグループで上手くいっている方法を導入したり、自分たちのやるべきことを完全に思い描けている若いブランドメンバーの数が増えている。一方で、昨年PIO-NETに寄せられた相談件数は2桁台に減って、過去最低となった。
 ─前期24年12月期の売上高はどうだったか。

(続きは、「日本流通産業新聞 8月28日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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