米・Google(グーグル)がAIコマースの新規格を発表したことで、AIエージェントを介したショッピングが今後、大きく広がる可能性が膨らんでいる。25年に生成AI大手の米・OpenAI(オープンエーアイ)も新規格を発表している。AIの中心地である米国で「エージェンティックコマース」が本格化することで、オンラインにおける消費行動は大きく変わるだろう。Googleの新規格の詳細や、AIコマース時代の注意点、ECモール・自社ECサイトの存在意義の変化などについて、専門家の意見も交えて紹介する。
米・Googleは1月11日、全米小売業協会(NRF)のイベントにおいて、AIエージェントによるEC(エージェンティックコマース)を推進するためのオープン規格である「ユニバーサルコマースプロトコル(UCP)」を提供すると発表した。ユーザーがAIエージェントと対話しながら、商品を探し、購入まで完結できるようにする。
「UCP」は消費者向けサービス、企業、決済プロバイダーを横断して、エージェントとシステムが連携するための共通言語となる規格だ。ユーザーはまもなく、Google検索の「AI Mode」や「Gemini」内で、商品の購入まで完結できるようになるという。
Googleウォレットにすでに保存している支払い方法と配送情報を使用し、「Google Pay」で購入できるようになる。近いうちに「PayPal」での購入も可能になるという。
「UCP」は米小売大手のウォルマート、ターゲット、コマースプラットフォーム大手のShopify(ショッピファイ)、ハンドメイドEC大手のEtsy(エッツィ)、インテリアEC大手のWayfair(ウェイフェア)などと共同開発した。さらに決済会社や大手小売企業、ECプラットフォームなど20社以上がエコシステムに参加している。
Googleは今後、数カ月以内に小売事業者と協力して、関連商品の検索、ポイント還元の適用、カスタムショッピング体験の実現など、より多くの機能を追加する予定だ。
■AI上の広告も用意
Googleはさらに、検索上でユーザーとEC事業者がチャットできる「ビジネスエージェント」も提供するという。ブランドの声で商品に関する質問に答えるバーチャルな販売員のようなもので、EC事業者はユーザーが商品を選んでいるタイミングに接点を持つことができ、コンバージョンにつなげることができる。
(続きは、「日本流通産業新聞」 1月22日号で)
【「エージェンティックコマース」新時代到来】Googleが新規格発表/AI介したECが台頭、モールの意義も変化(2026年1月22日号)
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