日本和装ホールディングス/22年12月期、47億円/展示会販売は堅調に推移(2023年2月23日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 日本和装ホールディングスの22年12月期における連結業績は、売上高が47億7000万円だった。会計基準を見直したため前期比は公表していない。
 第1四半期から第2四半期にかけては、さまざまな教室の取り組みを行うことで新たな顧客層の獲得に注力した。着付け教室の卒業生を対象に、産地や商材を打ち出したツアーやイベントの企画を実施したことで、受注は堅調に推移したという。
 恒例イベントの中でも特に注力している、全国23会場で開催した「縁の会」と、東京・恵比寿で開催した「遊々会」には約2000人が来場。遊々会東京会場では取扱高が過去最高となった。
 第3四半期以降は、付加価値の高いツアー・イベントの実施や、8月に帝国ホテル東京で開催した「きものブリリアンツ全国大会」が前年を上回る実績を残したものの、物価高騰により消費マインドが弱まり、営業利益は前年実績を下回った。また、経常利益は、営業外収益として計上した助成金収入が減少したことなどから、前年実績を下回った。
 今後は「教えて・伝えて・流通を促す」という従来のビジネスモデルのメインブランドに加えて、サブブランドの創造にも注力する。サブブランドでは、オンラインを活用して、メインブランドよりも低年齢層の20~40代をターゲットに市場や新規顧客を開拓する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ