KDDIグループのauコマース&ライフが運営する総合ECモール「au PAY マーケット」は、Ponta経済圏を軸とした集客強化に加え、AIを活用した商品提案機能の高度化、新たなレビュー基盤の構築、ブランドとの共同企画などを推進している。EC市場の成熟化が進む中、代表取締役副社長の八津川博史氏は、「新規顧客獲得よりも継続利用価値の向上が重要になる」とし、独自の購買体験づくりに力を入れる考えを示した。八津川氏に強化している施策や今後の展望について聞いた。
─25年度の取り組みをどのように総括するか。
Ponta経済圏、とりわけPontaパス経由の流入が着実に拡大した。訪問者数だけでなく、購入回数や客単価も伸長している。
3月に開始した「サンキュー配送(3980円以上で送料無料)」や、お買い物ラリー施策、「Pontaパス ポイントUPセレクト」などが利用拡大に寄与した。Pontaパス会員向けの高還元施策によって来訪頻度や購入回数も増加している。
─成長戦略の柱として注力していることは。
大きく三つある。一つ目は商品と顧客のマッチング強化、二つ目はLTV(顧客生涯価値)の向上、三つ目は安心・安全なマーケットプレイスの実現だ。
EC化が進み、新規顧客を大量に獲得する時代ではなくなっている。継続的に利用いただくための体験価値向上が重要になる。
■AIで提案精度を向上
─AI活用をどのように進めるのか。
検索行動そのものがなくなるわけではないが、AIが最適な商品やタイミングを提案する世界へと移行している。
当社ではPonta経済圏のデータや行動データをAIで分析し、「どの顧客に、どの商品を、どのタイミングで提案するか」の精度向上を進めている。現在はレコメンド領域を中心に導入しているが、下期にはユーザーが体感できるレベルのAI活用を本格化させたい。
─新たなUIも導入するのか。
下期をめどに新しいインターフェースの導入を検討している。
(続きは、「日本ネット経済新聞」6月18日号で)
<プロフィール>
2000年、ディー・エヌ・エー(DeNA)入社。DeNAにて営業本部長、社長室長、事業戦略部長を経て05年にソリューション事業部長。その後、エアーリンク(現・エアトリ)の取締役、DeNAとKDDIの共同出資会社であるモバオクの代表取締役社長及びDeNAのEC事業本部ショッピングモール事業部長を務め、16年12月よりKDDIコマースフォワードを設立。19年4月からauコマース&ライフの代表取締役社長を務め、22年4月から代表取締役副社長に就任。
【auコマース&ライフ 八津川博史代表取締役副社長】 <「AI×経済圏」で体験価値向上へ> Ponta経済圏から集客、独自施策でLTV拡大(2026年6月18日号)
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