フリマアプリ「digdig(ディグディグ)」を運営するdigdig(本社東京都)の26年1月期決算におけるGMV(流通総額)が前期比3倍以上になる見込みで、次期は7~10倍の成長を計画している。直近2カ月は計画通りにGMVが伸長しているという。成長要因は出品や登録の手間を同社が代行し、「送る」「金額設定」の2工程で完了する手軽さがある。ヤン・スンジュン社長に話を聞いた。
─直近の決算は。
締めている最中だが、26年1月期のGMV(流通総額)は前期比300%以上を見込んでいる。
─今年で8期目。これまでの振り返りは。
創業期はSNSメディアの立ち上げや企業のSNSの運用代行を手掛けてきた。そこから、3年前に自社プロダクト「digdig」を作り、今に至る。このプロダクト開発が一番の転換点だった。組織としてやるべきことも変わり、会社単位での注目度も格段に上がった。振り返ると、挑戦して良かったと思っている。
─大学時代からSNSを事業にしていたと聞いたが。
あくまで個人のキャッシュでできる範囲のサービスを作ってきた。当時、SNSで集客するようなことをやっていて、ありがたいことに売り上げも利益も出ていた。これが現業の基礎にもなっている。
■次のZOZOを作る
─実績ベースで見ると、SNSだけでも十分に事業が伸ばせたと思う。
実は、高校生の頃から「次のZOZOTOWNのようなファッションプラットフォームを作りたい」という思いがあった。
digdigを展開する前に、フリマイベントを企画したことがあった。現地で若い世代が行列を作って古着を買い求める姿を見た。この光景を見た時に、古着の価値が高まっていることを実感した。
当時の私も古着を頻繁に購入していて、digdigのようなプロダクトがあれば、面白いことができる可能性があると考えたのが始まりだ。
─「digdig」の由来は。
「ディグる(掘り起こす)」という言葉が好きで、実際に多用していた。古着屋やフリマアプリなどで、自分好みの服を掘り起こす楽しさを込めて決めた。
■誰でも出品で急拡大
─digdigの流通が拡大している今、当時と今で違いはあるか。
当初は、インフルエンサーに特化した出品を行っていた。24年8月ごろから、インフルエンサーだけでなく、誰でも出品できるようにした。
(続きは、「日本ネット経済新聞」3月19日号で)
<プロフィール>
ヤン・スンジュン氏
1996年、韓国籍の両親のもと大阪で生まれる。小中学校は韓国、高校はシンガポールで過ごす。明治大学大学院・経営学研究科経営学専攻修士課程修了。大学在学中にZOZOテクノロジーズ(現ZOZO NEXT)で新規事業の立ち上げに参画。大手からスタートアップの計4社で経験を積み、19年にdigdig(旧FUNEE)を創業。
【digdig ヤン・スンジュン代表取締役】 <IPOも視野に成長加速> 前期は3倍、今期は7倍以上の成長へ(2026年3月19日号)
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