【拡張する美容市場】「インナービューティー」急上昇/「Qoo10」はテレビCM、新規参入続々(2025年11月20日号)

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「Qoo10」は清原果那を起用した「インナービューティー」のテレビCMを放送

「Qoo10」は清原果那を起用した「インナービューティー」のテレビCMを放送

 美容市場の拡大が止まらない。化粧品(コスメ)を中心に、テクノロジーが進化する美容機器の販売も好調だが、その次のマーケットとして注目度が急上昇しているのが「インナービューティー」だ。「インナービューティー」とは美容に役立つサプリやゼリーなどの健康食品のこと。健康食品というと中高年向けのイメージだったが、美容にフォーカスすることで若年層において購入が進んでいる。美容関連商品のマーケットプレイスとして中心的な存在となっている「Qoo10」は11月17日、「インナービューティー」を訴求するテレビCMの放送を開始した。コスメブランドも次々とインナービューティー市場に参入している。急成長するマーケットのポテンシャルに迫る。

 eBay Japanが運営するECモール「Qoo10」は11月17日、「インナービューティー」商品の購入を訴求するテレビCMの全国放送を開始した。
 「Qoo10」ではこれまで、「メガ割」などのセールをテレビCMなどでPRしてきた。今回のように、特定の商品カテゴリーにフォーカスしてテレビCMを展開するのは珍しい。それだけ「インナービューティー」の販売促進に力を入れているということだ。
 「Qoo10」は流通総額(GMV)の約7割を美容関連商品が占めている。美容関連商品のメインはコスメだが、さらなる伸びしろとして、その周辺市場をターゲットにしている。
 実際、24年の「Qoo10」におけるインナービューティー関連商品のGMVは前年比140%になったという。
 すでに成長しており、今後も成長余地がある新たなマーケットとして、「インナービューティー」の拡大に注力しているわけだ。
 そして今回、さらなる成長戦略の一環として、テレビCMの放送に至った。テレビCMには、25年から「Qoo10」イメージキャラクターに就任している俳優の清原果耶を起用した。
 今回放送する「内側ピカピカ、らしさキラキラ。」篇では、清原が等身大の「Qoo10」ユーザーとして登場し、風呂上がりに髪を乾かしながら「Qoo10」でショッピングを楽しむ様子や、手軽さが特長のスティック状の美容ゼリーを食べるシーンを描く。
 日常の中に「Qoo10」があり、「インナービューティー」アイテムがあるシーンを訴求する。


■有力企業が参入

 「Qoo10」以外でも日本において、「インナービューティー」を強化する動きが活発だ。
 資生堂は24年1月、

(続きは、「日本ネット経済新聞」11月20日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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