【ケリーロジスティクスジャパン 代表取締役社長 姚萌(ヨウ・ホウ)氏】 東南アジア全域の物流網で日本事業を拡大(2023年3月2日号)

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 中国を本拠点に東南アジア全域で空輸、船便、3PL、越境ECなど、グローバルな物流事業を手掛けるケリーロジスティクスジャパン(本社東京都)のヨウ・ホウ社長が本紙の取材に応じ、「日本で認知を広げて事業を拡大していきたい」と意気込みを語った。同社はBtoB向け物流を軸に成長。今後は、BtoC向けの越境EC物流も強化していく考えを示した。越境ECでは、空輸や船便などの本数の多さ、保税倉庫の所有、中国での販売がスムーズに行える独自システムなどに強みがあるという。本紙とのインタビューは次の通り。

 ─自社の強みについて聞きたい。
 一番の強みは、日本のほか、東南アジア全体をカバーできる物流網があることです。21年に当社の親会社であるSFホールディングが、香港を拠点にして東南アジアで小口配送を行うケリーロジスティクスを買収しました。買収に伴って、22年5月には社名も変更し、体制も変わりました。
 SFホールディングは空輸便やエクスプレスが強く、ケリーロジスティクスは3PL、船便、ラストワンマイルを強みとしています。買収によって、東南アジア全体の物流を空海陸全てから網羅できるようになっており、両社のシナジーが生まれています。
 日本での事業はこれまでBtoB向けの物流を中心に成長してきました。日本の大手ECモール企業とは物流面における取引もあります。着実に日本での事業も広がりを見せていますが、まだ当社のことを知らない企業が多いのも現状です。今後は、露出する機会を増やして、日本での認知拡大を図っていくつもりです。

(続きは、「日本流通産業新聞」3月2日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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