【プレミカ・ジャパン 円谷卓司代表取締役】先見性を持って次の10年に挑戦(2022年7月21日号)

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 ケイ素・水素の生成器や乳酸菌商品をNBで展開するプレミカ・ジャパン(本社東京都、円谷卓司社長)は、来年で創業10周年を迎える。22年6月期の売上高は、前期比30%増となり、創業から9期連続の増収となった。10周年を一つの節目とする円谷社長は「これから先は、先見性を持った施策が必要だ」と言う。これまでの振り返りと今後について聞いた。

 ─前期を振り返ってどうか。
 キャンペーン施策を積極的に投じたことが大きい。21年7月以降から、「健康応援キャンペーン」「NEW健康応援キャンペーン」「登録料無料」「10周年記念の販促」「新プラン導入」「直紹介ボーナス」など、数々の施策を段階的に実施してきた。目玉となる販促は、10周年記念のキャンペーンとして投じた施策で、22年1月から8月末までの8カ月間に渡って実施している。これを土台に、違うキャンペーンを投じて相乗効果を出してきた。
 昨年末までは、コロナ禍でセミナーがほぼできなかったため、成長のスピードが緩やかだった。しかし、22年1月以降は、コロナ禍の情勢も落ち着きが見え始めたため、リアルでセミナーができるようになった。キャンペーンとリアルセミナーが相まったことで、成長を一気に加速することができた。22年5月度の単月売り上げは、創業以来、過去最高を記録した。行ってきた施策が数字という成果で表れたことは喜ばしい限りだ。
 ─来年で10周年を迎えるが、振り返ってみてどうか。
 10周年は、大きな節目だと考えている。昨今の日本経済の中で、継続して事業を行っていくことは難しい。ましてや、NB業界は競合も多い。勝ち残っていくこと自体が非常に厳しい世界だ。しかし、私は創業当初から信念や事業モデルを一切変えていない。商品も2アイテムのみで、増やしてもいない。そして、会員に伝える内容も変わっていない。これらを振り返ると、私の取り組みは間違っていなかったという証左だと思っている。何より、NB業界では、会社と会員の間で問題が発生してしまうと、会員が他社へ移動してしまうことがたまにあるが、当社にはそういったことがこれまでに一度もない。こうした結果も、有難いことだ。リーダー会員などに対して厳しく接する時もあるが、厳しさだけでなく、その人の成長も見込んで指導や教育を行っている。私が会員一人一人と、面と向かって対話し続けてきたことも、会員と会社の結束を生む結果につながっていると判断している。

(続きは、「日本流通産業新聞」7月21日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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