【カタログハウス 斎藤憶良代表取締役社長】 企業信頼を作り続ける(2022年4月28日・5月5日合併号)

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 カタログハウスは4月1日付で、斎藤憶良取締役が代表権のある社長に昇格した。斎藤社長に今後の取り組みや営業方針、抱負などを聞いた。

■お客さまの期待を絶対に裏切らない

 ─このタイミングで社長に就任された経緯・理由は。
 今年は会社が新しく生まれ変わっていくための、構造改革的な位置付けとなっている。「通販生活」の制作に実質携わってきた創業者である斎藤駿相談役が、制作から少し距離を置くようになるほか、3月末まで私が社長を務めていたグループ会社のC.H.リテイリングの社名を、カタログハウス販売に変更した。そしてカタログハウス販売は7月以降、外部向けの催事や卸販売を当面休止する。これまでのカタログハウスとは異なる改革に取り組んでいくタイミングで、社長に就任することになった。
 ─斎藤社長もカタログハウスの役員に就任されて長いので、そろそろ父である斎藤相談役が判断したのかと思ったが。
 私も来年、入社して40年になる。入社したのが1983年で、社名がヘルスの時代だ。カタログハウスの取締役になったのが09年で、11年からC.H.リテイリングの代表取締役を務めてきた。C.H.リテイリングも以前は店舗を運営し、カタログハウスの商品の実店舗として順調だった。しかし、横浜店、大阪店、東京店を閉鎖して、本社地下にある店舗もショールームとしての役割に変更した。そのタイミングで新型コロナの影響により、全国の百貨店で開催していた催事販売が思うようにできなくなってしまった。C.H.リテイリングの社長として今後を考えたとき、催事や卸販売から業態を変えようと判断。7月以降、ショールの運営のほか、カタログハウスの受注業務とお客さま対応、物流センターの管理に業態を変更する。
 ─社長就任にあたり、斎藤相談役や松尾隆久前社長からの申し送り事項は。
 カタログハウスの強みは、お客さまというファンがたくさんいることだ。そのためにも企業信頼を作り続けることに継続して取り組んでいく。催事販売で全国の百貨店に出店すると、「通販生活」やカタログハウスが好きだということで、こぞって催事に来てくれる。そこが当社の最大の強みであり、お客さまにずっとファンでいてもらうためにも、われわれは努力しなければいけないし、行動に移していかなければいけない。そして何よりも、お客さまの期待を絶対に裏切らないようにしなければいけない。


■「通販生活」の質は死守してくいく

 ─それは「通販生活」という雑誌の編集ポリシー、あるいは「反原発」「憲法改正反対」といった雑誌の主張を支持しているからだと思うが。

(続きは、「日本流通産業新聞」」4月28日・5月5日合併号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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