【日本ベスト 真壁孝仁社長】 「自他潤化」の精神でデジタル化浸透 (2022年2月24日号)

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 健康食品や美容機器などをネットワークビジネス(NB)で販売する日本ベスト(本社神奈川県、真壁孝仁社長)は、コロナ禍において、ビジネスのデジタルへの移行が、円滑に進んでいるという。オンラインの社長講演会や商品説明会には、100人を超える会員が参加する。オンライン化によって火が付き始めた地域もあるという。高齢の会員もいる中で、デジタル化がスムーズに進められた背景には、「自他潤化」の精神の浸透があると、真壁社長は説明する。真壁社長に話を聞いた。

 ─コロナ禍においては、デジタル化の有無が、NB会社の成長性を分ける大きなポイントの一つになっているようだ。御社では、デジタル化が進んでいるか。
 真壁 デジタル化は順調に進んでいる。商品説明会や社長講演会を、定期的にオンラインで開催しているが、どちらも百数十人が参加してくれている。
 20年の3月ごろにオンラインの展開を開始した当初は、オンラインで会を行っても数十人しか参加しない状況だった。そこから比べると、組織の中に、オンラインのやり方がしっかりと浸透してきている。
 従来は、私自身が全国を回って講演を行ったりしていたが、コロナでそうもいかなくなった。オンラインの取り組みにより、足りなくなった部分を補えるようになっている。中には、宮城や沖縄のように、オンラインの取り組みがきっかけとなり、火が付き始めている地域もある。
 ─NB会社からは、「高齢の会員には、オンラインのやり方が浸透しにくい」という話を聞くことが多いが、御社においてはどうか。
 真壁 当社の場合、60~70代以上の会員に、若い会員がやり方を教えてあげるといったことが、普通に行われている。以前から、世代を超え、系列を超えた交流・融合が活発に行われるのが、当社の組織の特徴だ。当社組織の良さが、デジタル化においても、しっかりと生きているのだと感じている。
 私は常々、講演会などを通じて、「自他潤化」という考え方について、会員に話している。そういう考え方がしっかり組織に浸透し、根付いているからこそ、世代を超え、系列を超えた助け合いが生まれるのではないかと考えている。
 ─「自他潤化」とはどのような考え方か。

(続きは、「日本流通産業新聞」2月24日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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