【ジュネスグローバル 中島デイビッド大輔プレジデント】 「メンバーファースト」で進化続ける

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 外資系ネットワークビジネス企業のジュネスグローバル(本社東京都)は今秋、米本社の創立10周年を迎えた。18年12月期の世界売上高は2000億円以上をあげている。日本では、17年に「Re―Born(新生ジュネスジャパン)」を立ち上げ、会員メンバーとのコミュニケーションを活発化している。「ディストリビューターファースト」の方針を徹底し、日本の風土に合わせたマーケティングを行うことにより、過去最高の月商を記録するまでになっているという。同社の中島デイビッド大輔プレジデントに、現場とのコミュニケーションと製品施策について聞いた。

■日本の”標準”に転換

 ─米本社は創立10周年を迎えたが、日本の市場について所感を聞きたい。
 ジュネスグローバルジャパンは上陸から4年となるが、ジャパンマーケットに合った日本のスタンダードに合わせることで、進化を続けてきた。ジュネスでビジネスを展開しているメンバーの方々に対しては、自信を持ってビジネスをできる環境整備を行ってきた。その結果、昨年の12月の月商が過去最高を記録するなど、売り上げは好調に推移している。
 上陸からは4年だが、ここ2年は新生ジュネスジャパンをさらに推し進め、多くの部分を進化させてきた。日本独自のインセンティブトリップを設けたのもその一環だ。メンバーとのコミュニケーションをさらに活発にしている。新規のメンバーやパートナー企業に対するホスピタリティー(おもてなし)も、重視してきた。
 私が代表に就任したのもブランディング力を向上させ新生ジュネスジャパンを立ち上げるための施策の一つだ。日本と米国本社とつながりを密にすることができた。米国のトップディストリビューターや製品開発者も頻繁に来日するようになってきた。
 すべては、「ディストリビューターファースト、ディストリビューターフォーカス」という考えを徹底するためだ。ディストリビューターの成功こそが、会社の成功だと考えている。今後も引き続きメンバーの活動を最優先に考えていくつもりだ。


■製品研修もリーダー優先

 ─幹細胞を使った大型製品のリリースが続いているが、狙いは。
 それぞれの製品がコラボレーションするよう、製品のラインアップを整えている。主力のサプリメント「RESERVE(リザーブ)」や「M1ND(マインド)」に加え、18年12月には植物幹細胞配合のサプリメント「REVITA BLU(リバイタブルー)」をリリースした。多くのメンバーが愛用する製品となっている。
 当社は”幹細胞+サイエンス”をテーマにした製品のパイオニアであり、「幹細胞といえばジュネス」を自負している。サプリメントで中から取り込み、化粧品で外から取り込むという、内と外の両方からアプローチをしている。それぞれの製品ラインアップが、コラボレーションしているのだ。
 加えて、日本の市場で意識している製品施策は、リーダーが優先して商品のトレーニングを行うという点だ。
 今年6月には幹細胞テクノロジーを使ったヘアケア製品の「REBVEAL(リビール)」をリリースしたが、リーダーたちが商品を先に体験できるようにした。他の製品についても同様だ。
 正式に製品をローンチしたタイミングで、ダウンのメンバーから質問があった時に、リーダーがすべて対応できるようにしている。そうすることで、リーダーはダウンから信頼を得ることができ、自信を持って組織を維持することにつながる。結果的に、会社の信頼感向上につながる。
 製品の特徴だけでなく、会社の方針や、薬機法や特商法といった法律・コンプライアンスに関する研修も同様だ。会社とリーダーが積極的に情報・意識を共有することで、同じ方向を向いてビジネスを行うことができる。
 12月にローンチするエッセンシャルオイルの新製品についても、すでにリーダーに対してソフトローンチを行っている。日本市場では競合が多い製品ではあるが、他社と差別化できるポイントを、しっかりと共有しているところだ。


■エキサイティングな20年に

 ─2020年はどんな1年にしたいか。
 引き続きリーダーやメンバーと積極的なコミュニケーションを図っていく。20年はユニークな製品を発表することも予定している。メンバーを飽きさせない、エキサイティングな1年にしていく。
 ジュネスのビジネスで成功するには、ジュネスのブランドを、ライフスタイルの一つとして確立させることが必要だと考えている。多くの人のライフスタイルに溶け込むことで、長く続くブランドになり得るからだ。そのためには、今は現場と一体になって、ジュネスのブランドを進化させていく必要がある。
 リーダーとのコミュニケーションをさらに強化しつつ、2020年はアクセルを踏んでいきたいと考えている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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