ニトリホールディングス 21年3―11月期/通販事業が増収を継続/売上高は0.4%増の528億円 (2022年1月13日号)

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 ニトリホールディングス(HD)の21年3―11月期(第3四半期)における国内通販売上高は、前年同期比0.4%増の528億円だった。コロナ禍の影響で実店舗の売り上げが減収する中、ECを主体とする通販事業は増収を継続した。
 自社サイトである「ニトリネット」を軸に、国内EC事業が好調に推移した。大型家具やEC限定商品の順調な販売が増収につながっている。「ニトリ事業」における通販売上高の構成比率は、同0.7ポイント増の10.4%に伸長した。
 21年11月に「STAFF START(スタッフスタート)」を導入するなど、「ニトリネット」の機能拡張を続けている。「STAFF START」を活用したオンライン接客やコーディネート例などのコンテンツ投稿を通じ、サイトの利便性を高めていく。
 OMO推進に向けた主要指標として掲げるスマホアプリの会員数は、21年11月末時点で1220万人に達した。会員数は今期中に1300万人、25年2月期までに2500万人へと拡大する計画だ。
 実店舗などを含む全体の連結売上高は、前年同期比12.2%増の6061億5900万円だった。前年度に連結子会社化した島忠の業績を反映したことが2桁増収の要因となっている。
 営業利益は同8.9%減の1079億6800万円、経常利益は同7・7%減の1104億8000万円、四半期純利益は同1.3%減の757億4000万円だった。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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