TOKYO BASE 21年3―8月期/EC売上12.4%減/在庫消化で伸びた前期の反動で(2021年11月4日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 アパレル大手のTOKYO BASE(トウキョウベース)の21年3―8月期(中間期)のEC売上高は、前年同期比12.4%減の25億5600万円だった。前期はコロナ禍の影響で余った在庫をECモールでクーポンを活用して消化し、売り上げが膨れ上がっていた。今期はECモールの単価を高めるMD戦略を取っており、売り上げは減少している。
 ECモールの売上高は同24.4%減の16億4200万円になった。セレクトショップ業態である「STUDIOUS(ステュディオス)」において低単価なオリジナルアイテムの販売をやめたことがモールでの売り上げ減少につながった。モールでの安売り路線から転換を進めている。
 自社ECサイトの売上高は同22.4%増の9億1200万円だった。自社ECで販売する在庫をしっかりと確保し、販売促進につなげた。EC売上高に占める自社EC比率は、同10.2ポイント増の35.7%に拡大している。
 今後も自社ECサイトの成長を強化する方針だ。システム投資を加速し、自社ECサイトの機能拡充やECモールとの在庫連携などに注力する。
 11月に移転した本社内に6つのスタジオを設置し、ECサイトのコンテンツ制作能力を強化する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

Page Topへ